その手をぎゅっと、離さないで


「「あー、お腹いっぱい」」

「僕…もうめっちゃ幸せ!」

「俺も…あんな美人と話せるなんて…
しかも長野ちゃんのお姉さんだったとは…」

―――パチッ

今度は光輝の背中を叩いてやった。

でもやっぱり光輝にはきいていないみたいだ…。

「じゃあお風呂はいってこよっか」

この旅館には大浴場がある。

部屋には檜風呂と普通のシャワー室がある。

この班が大浴場を使える時間は決まっているから、早く話し合いをして誰がどこに行くのか決めた。

結果、女子3人は部屋の檜風呂、本田くんはシャワー、光輝と桜庭は大浴場に行くことになった。

「じゃあ9時までには必ず戻ってきてね〜」

「「うぃーす」」


あと1時間以上もあるしゆっくりはいれるか、ラッキー。

「なぁ皆で入らない?
広いし一人じゃもったいないよ。
女子トークしよっ!」

宮本ちゃんが提案した。

もちろんたぐっちゃんと私も賛成。

ここを逃したら女子トークできなくなっちゃうし…

ちゃんと謝らなければならない。

宮本ちゃんとたぐっちゃんには先に入ってもらった。

気持ちの整理をつけてから合流しよう。

バスタオルを巻いて髪の毛をほどいて部屋の中を歩いていると、足音が聞こえた。