その手をぎゅっと、離さないで


「ここが俺らの部屋か〜!」

「ふぅ〜、はよディナーが食べたいわ!!」

宿泊する旅館に到着。

まだ新しい畳のにおいがする和室。

だから心が和むな。

私たちの部屋だけ八人部屋だから、みんなより少しだけ広い。

さらに、ベランダがあってそこで6人がご飯を食べられるようになっている。

ベランダをおりるとお庭があって、石で囲まれた小さい池がある。

赤と金の2匹の鯉が優雅に泳いでいる。

まるで愛し合う恋人のように…


「えっと、荷物を置いて6時半から夜ご飯。
今日聞いたことをまとめておくから今は
ゲームはパスさせてもらう」

「おー!あと30分!
じゃあ本田抜きでババでもやろーで」

それから10分くらい経つと若い女将さんが夕食を持ってやってきた。

「うわっほーい!
はよ食べよ!皆、はよ座ってん!」

「桜華、あの女将さんちょー可愛くね?
女将さーん!俺にもくださぁーい!」

「ったく、光輝ったら!」

背中をチョップしてやった。


でも女将さんはすごく美人で…

まさか…!!

確か、お姉ちゃんがいるって言ってた。

「あ、あの…」

「はい?」

やっぱり…

笑顔がそっくりだ!!


「長野稚菜ちゃんのお姉さんですか?」

思いきって聞いてみた。

女将さんの名札には[長野]と書いてある。

顔も稚菜と似てすごく美人。