その手をぎゅっと、離さないで


稚菜にも言われたけど…

なんのこと?

私、本当に敏感なほうだと思ってるんだけど…

さっき公園で稚菜と光輝がコソコソ話してたのも、桜庭の話だったし。

本田くんは多分たぐっちゃんの事が好きだと思うし…

どう考えても敏感だと思うな。

「あーそう、俺彼女と別れたから」

「あっそーですか…わ、え!?
わ、別れたの!?なんで、なんで!?」

と同時に、私が鈍感って言われていることはコレか。

「もう冷めてきてよ、俺が別れるか迷ってた時に
あっちが俺を振った」

「そっか…
私が鈍感ってそうゆう事だったんだね」

「はぁ?」

「えっ…違うの?」

「ちげぇし
んまそのうちわかるんじゃね」

意味わかんないし。

鈍感、鈍感って…

私、そんなに誰かに何かされてるわけでもないし。

もしかして…

大輝のこと?

私がまだ諦めれてないってこと?

でもそんなことはちゃんと自覚している。

だったら何なの…

「もう、いいや
そのうちわかるなら尚更いいや」

光輝にバカにされた気になったから到着駅まで眠りについた。