その手をぎゅっと、離さないで


「もうみんな見えたよ、離して」

「おい、感謝ぐらいしろよ
素直になれってー!」

「あ、ありがとう」

「もうはぐれんじゃねーぞ
他のやつにも迷惑かかんだぜ?」

―――ポンポンッ

「えっ…」

なっ、皆が見てる前で頭を撫でられた。

たぐっちゃんも見てるのに…

とゆうか、彼女は…!?

ど、どうしよう…。

「ごめん!はぐれちゃって…」

「こいつナンパされたみてーでよ。
お前らも気をつけろよ!
特にたぐっちゃんは
宮本なら大丈夫だと思うけどな!」

たぐっちゃんの顔がだんだん赤くなってくる。

でも…

やっぱり何か辛そうな顔をしている。

ごめんね…たぐっちゃん。

あとでちゃんと謝っておこう。

「私なら大丈夫だよ…」

本当にごめんね…、たぐっちゃん…。


「桜華〜!心配したよ!
まあ桜華なら大丈夫だけどね」

あれ、稚菜に武道してたこと言ったっけな。


「ま、そろそろ電車きちゃうね…
桜華、皆、また会いに来てね!
また美味しい所案内するしさ」

もう時間なんだ…

楽しい時間なんてあっという間に過ぎてしまう。

「稚菜…また、夏休み!
私がこっちに来るからまた計画立てようね」

会えない日が長いけど…

「うん!それじゃ!」

―――プルルルルルルル