そしてそのコスプレへの諦めが、後思わぬ引き金になるとは全く知るよしもなし。

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誕生日会は結構盛り上がって、というか盛り上がりすぎて気づけば時計は、次の日を指そうとしていた。

飲物のワインボトルはほぼ切らしてしまい、話題は誰が飲み物を買いに行くかと言う話になった。


3人がやんやかんや話してるそばで、私はひたすらケーキを食べる。いったい今日は何人誕生日なんだ、、と言わんばかりのケーキの量に最初は驚いたけど、今考えるとそうたいした量でもなかったな。

なんて、思う自分が怖いな。。

とたん、強烈な視線に気付く。
…さっきから異様に見てくる。楓。
めっちゃなにかを言いたげな目でこちらを見ている、三人衆。


いやいやーまって、私誕生日だし主役だし?セーラー服だし?さやと茜と美里で行くよねー。まさか頼もうとかじゃないよね?
いや、さすがにねー!

って思いながら残りのケーキに手を出した。すると三人がキラキラ目を輝かせて言った。