やってしまった。よりにもよってあの浅野課長の靴を踏んづけてしまうなんて。
浅野課長は、私が勤める化粧品会社で商品企画課長をしている。
私が配属されているのは営業課だから、彼は直属の上司ではない。
この会社では直属の上司以外をさん付けで呼ぶのが普通だから、本当は「浅野さん」と呼ぶのが妥当なはず。
だけど、28歳という若さで商品企画の責任者をしている彼は有名人で、他の課の人からも「課長」と役職名をつけて呼ばれているのだ。
そして、彼が有名な理由はもう一つある。
それは、社内の誰とも目を合わせず常にポーカーフェイスでいるということ。
別に小言を言ったりイライラしたりしているわけではなく、いつ誰に対してもそういう態度をとっているから逆に怖い。
そんなわけで、特別な証拠があるわけではないけれど「周りの社員を見下している」「人に興味がない」などという噂が広まっている。
ただ、さっき私の顔をまったく見なかったことを思い出すと、人に興味がないのは本当なんだろうな……。
などと考えながら、営業課のフロアでエレベーターを降り自分のデスクに座った。
浅野課長は、私が勤める化粧品会社で商品企画課長をしている。
私が配属されているのは営業課だから、彼は直属の上司ではない。
この会社では直属の上司以外をさん付けで呼ぶのが普通だから、本当は「浅野さん」と呼ぶのが妥当なはず。
だけど、28歳という若さで商品企画の責任者をしている彼は有名人で、他の課の人からも「課長」と役職名をつけて呼ばれているのだ。
そして、彼が有名な理由はもう一つある。
それは、社内の誰とも目を合わせず常にポーカーフェイスでいるということ。
別に小言を言ったりイライラしたりしているわけではなく、いつ誰に対してもそういう態度をとっているから逆に怖い。
そんなわけで、特別な証拠があるわけではないけれど「周りの社員を見下している」「人に興味がない」などという噂が広まっている。
ただ、さっき私の顔をまったく見なかったことを思い出すと、人に興味がないのは本当なんだろうな……。
などと考えながら、営業課のフロアでエレベーターを降り自分のデスクに座った。
