「この規則は、社内で恋愛関係にある者同士が、その関係故に業務への支障をきたすことがないように作られました。しかし、この規則は本当に有意義なものでしょうか? 私は、この規則にはまったく必要性がないことを示すデータを所持しています」
彼はそう言って、モニター上に表示される画面を切り替えた。
そこに映し出されたのは……
「これは今年に入ってからの私の業務成績と、同じく商品企画課の永原一花さんの業務成績を表す折れ線グラフです。双方の数値の変化を見るとわかるように、今月までずっと右肩上がりできています」
そこまで言ったところで、オフィスにいた社員全員の視線が私に注がれた。
隣に立っている明菜も、驚いたような表情で私の顔を凝視している。
