あれからちょうど一週間がたった。
約束した通り、私と浅野課長はこの一週間電車の時間をずらし、アパートでも一度も顔を合せていない。
今日は、彼が「会社からの処分を免れることができて、これからお客様の信用も失わないようにするための方法」とやらを実行する予定の日。
私は一週間考えてもわからなかったその方法を早く知りたくて、会社へと足早に向かった。
「おはようございます」
おそるおそるドアを開け、挨拶をしながらオフィスに入ってみたけれど、いつもと変わったところは特にない。
先輩の社員さんも普通に挨拶を返してくれるし、私たちの関係がばれたような様子もない。
