「そうか。……じゃあ、俺にいい考えがある」
「え?」
「会社からの処分を免れることができて、これからお客様の信用も失わないようにするための」
「ど、どういうことですか?」
「来週の月曜日になればわかるよ。それまでは電車の時間をずらして、アパートでも会わないようにしておこう。じゃ、一週間後に」
浅野課長はそう言うと、私をミーティングルームに残してさっさとオフィスに戻ってしまった。
……会社からの処分を免れることができて、これからお客様の信用も失わないようにするための方法?
いったいどんな手を使ったら、そんなことができるんだろう……。
私はまったく予想できず、一人きりになったミーティングルームでぽかんと立ち尽くした。
