「僕には、その期限を延長したくさせる自信があるけどね」 瀬尾さんはテーブルに頬杖をつき、したたかさを感じさせる視線を私に向けながらそう言った。 「……」 その要求は私にとって、ただただ「酷」という一文字でしか表せない。 ついこの前、叶うはずないと信じて胸に秘めていた思いがやっと通じたのに。 でももし要求に従わなければ、この出来事が社内で公になる……そして、きっと浅野課長は即刻クビにさせられるだろう。