「……ただ、一つだけ提案があります。僕の要求に応えてもらえれば、この出来事を大事にするつもりはありません」 「……要求って、何ですか?」 「簡単なことです。浅野課長と個人的に会うのをやめて、僕と付き合ってください」 「え……」 「永原さん、彼と付き合ってるわけではないんですよね? そんなに難しい要求ではないと思いますけど」 「……」 「あ、別に僕と付き合うことについては深く考えなくていいんです。なんなら1か月だけの期限付きでも構わない。ただ……」