「単刀直入に聞きます。永原さん、浅野課長と付き合っていますよね?」
やっぱりその話題か……。内心ものすごく動揺しているけれど、私は平常心、平常心と自分に言い聞かせて答えた。
「……いえ、付き合ってません。そんな噂、どこで聞いたんですか?」
「実は昨日、あるお客様がうちのコスメカウンターに来てくださったんですけれども。こんな写真を美容スタッフに見せてくれてね」
瀬尾さんはそう言うと、隣の椅子に置かれているバッグの中から1枚の写真を取り出して私に差し出した。
「……」
それはこの前、麻友さんの携帯画面のなかに映し出されていた、私と浅野課長の写真だった。
