冷徹上司は大家さん!?




『こんばんは。お仕事のことでしょうか。一度お話を聞かせてください』




 ボロを出さないように……と考えながら何度も推敲した結果、私にはこの質素な文面を作るのが精一杯だった。

 高まる緊張のあまり改行をすることも忘れて、一続きの文章になってしまっている。


落ち着かないままメールを待っていると、すぐに返信を知らせるバイブ音が鳴った。




『いえ、仕事とはまた別のことです。

 永原さんのためにも早めのほうがいいかと思いますので、

 もし都合がよければ明日の12時、この前のお店に来てください。

 お待ちしています。』