『こんばんは、永原さん。瀬尾です』
……え? どうして瀬尾さんが私のアドレスを知ってるんだろう?
彼とは部署を異動してからも、結局こまめに会っていた。
私がパッケージ企画チームの仕事の参考にするため、丸大百貨店担当になった営業さんに度々同行していたからだ。
百貨店で会うたびに「情報交換のため」仕事後、一緒に飲みに行かないかと誘われていたけれど、やんわり断っていた。
あれから瀬尾さんの告白を断ろう断ろうと思っていたのに、納期間近の仕事が忙しくて本当に忘れかけちゃってたんだったっけ。
どういう経緯で私のアドレスを知ったのかはわからないけど、とにかく来週にでも会ってちゃんと断ろう。
そう考えながら、止めていた手を再び動かしてメール画面をスクロールすると、私はさっきよりもさらに大きく目を見開いて息をのんだ。
