冷徹上司は大家さん!?






 まさか昨日の今日でそんなことになるなんて……いや、単純に朝まで一緒に過ごしたいって意味かもしれないし……逆にここで断ったら「お前何想像してんだよ」とか言われそうじゃない!?




『そばにいると、やっぱり触りたくなっちゃって……』




 急回転させていた思考回路を邪魔するかのように、会社での浅野課長の言葉がフラッシュバックする。


 私は5秒間必死に迷った結果、きっと熱があるみたいに赤くなった顔を隠しながら




「……じゃあ、お言葉に甘えて」




 と答えた。




「了解。じゃあ、後からだと面倒くさくなるから今のうちに風呂入っとくか。永原、先に入る?」


「いえ、私はこの番組の続きを見届けておきますから、浅野課長先に入ってください」


「即答かよ。まあいいや、じゃあ先に入ってくる」



 浅野課長は苦笑しながらそう言うと、ソファから立ち上がってバスルームのほうへと歩いて行った。