「もう……」 つい昨日、会社では2人きりにならないと決めたのはどこの誰でしたっけ? 私は表情だけでそう伝えるために眉をひそめて浅野課長を睨みつけたけれど、彼はまったく反応しないまま手を動かし続けている。 「永原」 ――ちゅ 浅野課長から反応がないことに諦め、拾い集めた書類が全部揃っているか確かめていると、突然唇を重ねられた。