冷徹上司は大家さん!?



「す、すみません……」


「いや、いいよ。いつものことだけど揺れるな。でもまあ……」


 彼は言いかけたまま私の耳元に顔を近づけると、


「ちょうどよかったかな」


 小声でそう囁いて、ポーカーフェイスを少し緩ませた。


「……っ」


 電車の揺れがおさまった後も、彼は私の体を抱きとめたまま離さない。