冷徹上司は大家さん!?

「麻友。悪いけど、俺は人を蹴落とそうとするような、精神的ブスを好きになることはない。それから……」


 浅野課長はそこで言葉を区切って私のほうに顔を向けた。

 ゆっくりと一歩ずつこっちに歩み寄りながら、言葉を続ける。

「さっき見せてもらった写真、たしかによく映ってるけど、あれくらいのシチュエーションならなんとでも言い訳できるよ。もっと決定的な証拠写真、撮らせてやる」


 浅野課長はそう言い終わると同時に、眼鏡を外しながら私の肩をぐいっと抱き寄せた。



 突然の至近距離にびっくりして彼の顔を見上げた瞬間、視界が遮られて……