「え、どうして浅野課長がそれを……」
「デスクのそばに落ちてるのを見つけて、商品企画チームがミーティングしてる間にこっそり拝借した」
「な、なんで……ていうか、そんなことして他の社員にバレなかったんですか!?」
「誰かさんが念入りに用意した目隠しのおかげで、デスクに死角ができてたから助かったよ」
「あ……」
まさか、私が浅野課長と目が合わないように作った目隠しがそんなことに使われていたなんて。
しかも、その言い方からして作っている最中を見ていたということだろうか。
私は思わずうつむいて自分の靴の先を見つめ、頭を落ち着けようと試みた。
