「キャーッ、泥棒!!!」 「誰が泥棒だ。こんなとこ忍び込んで何を盗むんだよ」 そう言って私の目の前で立っていたのは、今、私が一番会いたくない人だった。 「あ、浅野課長……」 「まったく、3時間も待たされたあげく泥棒呼ばわりとはな」 「……こんなところで何してるんですか?」 「そんなの決まってるだろ。お前がこれ探しに帰ってくるのを待ってた」 そう言って浅野課長がスーツのポケットから取り出したのは、私の部屋の鍵だった。