「最近は赤をポイントに使うメイクの人気も落ち着いてきたし、オレンジ系かピンク系がいいと思うんだけど……」
「でもその2色は今までの商品ラインナップにもすでにあるんだよなあ」
「そうだよね、これ以上パターン増やしても、微妙に違うだけの同じような色が増えて消費者は困る気がする……」
「……あの……」
私が控えめに手を挙げると、連日の早朝ミーティングによる疲れもあって黙りこんでいた先輩たちがぱっと顔を上げた。
「あの、こんなのちょっと難しいかもしれないんですけど。自分で複数の色を組み合わせてカスタマイズできるチーク、なんていうのはどうでしょうか……」
おそるおそる提案すると、みんな不意をつかれたような表情で私のほうを見つめた。
