離れ離れになることを少なからずさみしいな、と思っていたわたしは内心、喜んだ。

またふたりで一緒にふざけあうことができる。

それならいっそ、狭い都内だ、同じアパートに住んで別々に通学したらいいんじゃないだろうか。

そう思ったわたしは急に楽しい妄想で頭の中がいっぱいになり、名案だとばかりにあこに提案した。

でも、彼女はためらった。