先生が入って来て二人が席に着き、やっと解放された私は、全ての体重を机に預けくつろいでいた。
アイツらに、くすぐられた事で笑いすぎて腹筋が痛い。
それに、
「疲れた....」
私がそう呟きながらダラダラしていると、横から小さな笑い声が聞こえ、私は顔を横に向けた。
そこには、口を片手で隠す様に覆いながら必死に笑いを堪えている男子が居た。
私は何も言わず、ただじっと彼の方を見続ける。
すると、不意に私と彼の目が合う。
「えっと.....」
突然目が合った為、何を言えば良いのか分からず黙っていると、
「俺は、朝比奈優。白咲さんだよね?隣の席だから、これから色々と宜しくね。」
茶色い大きな瞳に、風に吹かれ揺れる黒色の髪。そして、整った顔だちで泣きボクロが特徴的な彼は、爽やかな笑顔を私に向けながら声をかけてくる朝比奈くん。
「えっと〜私は、白咲雪!こちらこそ色々と宜しく。」
私も笑顔で答えているつもり。
「それにしても、さっきは大変だったね。」
苦笑いしながら私を見る朝比奈くん。
「あーうん。でも、あの二人は幼馴染だから....今回の事は、色々私が悪かったし....何かあれば、大体あれされるから....」
「フフフ....楽しそうだね。幼馴染か〜羨ましな。俺には、そんな関係の持っている人いないから。」
「.....?何でいないの?」
「俺、父親の仕事の関係で小学生の頃から色々な所を転々としてて.....それで、今年の春からこっちに引っ越して来たんだよね。だから、幼馴染どころか友達とかもいなくて。」
そう話す彼の横顔は、どこか寂しげで、私は自分で気づいた時には立ち上がり、大きな声を出して彼に向かって宣言していた。
「なら、朝比奈くん!私が友達、第1号になってあげる!!」
その言葉に驚いたのか、それとも、私の行動に驚いたのか、茶色い大きな瞳を見開き私を見上げる朝比奈くん。
「ほぉー白咲、なら先生とも友達になってくれよ。」
「え.....?」
私達の会話に割り込む様に声を出す担任。
「朝比奈と友達になるんなら、先生ともなってくれるよな?」
そう教卓に身を乗り出して聞いてくる担任。
「えっと....アハハハ......私で良ければ.....?」
私の周りが笑い声に包まれる。
「そうか!なら、友達になった記念にお願いを一つ聞いて貰おう。」
そう言いながら、私に一枚の紙をヒラヒラと向ける担任。
嫌な予感しかしない。
瞬と直輝の方を見るとニヤニヤと、こちらを見ている。
「先生。その紙は何ですか?なんか、凄く嫌な予感しかしないんですが.....」
「嫌な予感?むしろ、良い予感しかしないだろう!」
そう言って、黒板に何かを書き始めた。
黒板に書かれた文字は.....
『学級委員長女子、白咲雪』
「先生ちょっと待って下さい!何で、よりによって学級委員長なんですか!?」
「今、女子の学級委員長が決まらなくて困ってたんだよ。」
「でも、だからって!私じゃ無くても良いじゃないてすか!?」
「友達が困ってたら助けてやるのが人情ってもんだぞ!」
そう怪しく笑う担任。
「何で私が....」
これ以上何を言っても無駄だと思い、私は、席に着いて呟く様にそう言った。
すると少しして、隣の席の朝比奈くんから二つに折り曲げられた紙が回ってきた。
紙を手に取り隣を見ると朝比奈くんと目が合ったっと思ったら、なにやら、朝比奈くんが口パクで『み.て』と私に言ってきた。
言われた通り紙を開け書かれた文章を読んだ。
その内容は、
『友達になってくれるって言ってくれてありがとう。凄く嬉しかった。俺のことは、朝比奈くんじゃ無くて優って呼んでくれると嬉しいです。学級委員の男子は、俺が引き受けるから一緒に頑張ろう。』っと言うものだった。
その後、紙で書かれた通り、優は学級委員長に男子で立候補し、書記に何故か瞬と直輝が立候補した。
こうして無事、1−Cの学級委員は、私と優と書記である瞬と直輝に決まった。
アイツらに、くすぐられた事で笑いすぎて腹筋が痛い。
それに、
「疲れた....」
私がそう呟きながらダラダラしていると、横から小さな笑い声が聞こえ、私は顔を横に向けた。
そこには、口を片手で隠す様に覆いながら必死に笑いを堪えている男子が居た。
私は何も言わず、ただじっと彼の方を見続ける。
すると、不意に私と彼の目が合う。
「えっと.....」
突然目が合った為、何を言えば良いのか分からず黙っていると、
「俺は、朝比奈優。白咲さんだよね?隣の席だから、これから色々と宜しくね。」
茶色い大きな瞳に、風に吹かれ揺れる黒色の髪。そして、整った顔だちで泣きボクロが特徴的な彼は、爽やかな笑顔を私に向けながら声をかけてくる朝比奈くん。
「えっと〜私は、白咲雪!こちらこそ色々と宜しく。」
私も笑顔で答えているつもり。
「それにしても、さっきは大変だったね。」
苦笑いしながら私を見る朝比奈くん。
「あーうん。でも、あの二人は幼馴染だから....今回の事は、色々私が悪かったし....何かあれば、大体あれされるから....」
「フフフ....楽しそうだね。幼馴染か〜羨ましな。俺には、そんな関係の持っている人いないから。」
「.....?何でいないの?」
「俺、父親の仕事の関係で小学生の頃から色々な所を転々としてて.....それで、今年の春からこっちに引っ越して来たんだよね。だから、幼馴染どころか友達とかもいなくて。」
そう話す彼の横顔は、どこか寂しげで、私は自分で気づいた時には立ち上がり、大きな声を出して彼に向かって宣言していた。
「なら、朝比奈くん!私が友達、第1号になってあげる!!」
その言葉に驚いたのか、それとも、私の行動に驚いたのか、茶色い大きな瞳を見開き私を見上げる朝比奈くん。
「ほぉー白咲、なら先生とも友達になってくれよ。」
「え.....?」
私達の会話に割り込む様に声を出す担任。
「朝比奈と友達になるんなら、先生ともなってくれるよな?」
そう教卓に身を乗り出して聞いてくる担任。
「えっと....アハハハ......私で良ければ.....?」
私の周りが笑い声に包まれる。
「そうか!なら、友達になった記念にお願いを一つ聞いて貰おう。」
そう言いながら、私に一枚の紙をヒラヒラと向ける担任。
嫌な予感しかしない。
瞬と直輝の方を見るとニヤニヤと、こちらを見ている。
「先生。その紙は何ですか?なんか、凄く嫌な予感しかしないんですが.....」
「嫌な予感?むしろ、良い予感しかしないだろう!」
そう言って、黒板に何かを書き始めた。
黒板に書かれた文字は.....
『学級委員長女子、白咲雪』
「先生ちょっと待って下さい!何で、よりによって学級委員長なんですか!?」
「今、女子の学級委員長が決まらなくて困ってたんだよ。」
「でも、だからって!私じゃ無くても良いじゃないてすか!?」
「友達が困ってたら助けてやるのが人情ってもんだぞ!」
そう怪しく笑う担任。
「何で私が....」
これ以上何を言っても無駄だと思い、私は、席に着いて呟く様にそう言った。
すると少しして、隣の席の朝比奈くんから二つに折り曲げられた紙が回ってきた。
紙を手に取り隣を見ると朝比奈くんと目が合ったっと思ったら、なにやら、朝比奈くんが口パクで『み.て』と私に言ってきた。
言われた通り紙を開け書かれた文章を読んだ。
その内容は、
『友達になってくれるって言ってくれてありがとう。凄く嬉しかった。俺のことは、朝比奈くんじゃ無くて優って呼んでくれると嬉しいです。学級委員の男子は、俺が引き受けるから一緒に頑張ろう。』っと言うものだった。
その後、紙で書かれた通り、優は学級委員長に男子で立候補し、書記に何故か瞬と直輝が立候補した。
こうして無事、1−Cの学級委員は、私と優と書記である瞬と直輝に決まった。


