冬休みが終わって始業式の日
出席順になると思ってた席は終業式の日のま
ま和樹とまだ席が近い
それから何日かしてまた、委員会が変わった
だから、和樹とは違う班
席も離れた
和樹の隣の席はクラスでも人気のある方の
女の子
隣の席だからたくさん話すのは普通なのに
自然に耳に入ってくる位置だから嫌でも会話
が聞こえてくる
それだけで私の胸は張り裂けそうでモヤモヤ
して涙が出そうになる
あぁ、これはヤキモチだなぁ
でも、私は和樹にほかの女の子と話さないで
なんて言える関係じゃない
だから、私は告白しようと思った
男の子の友達にも愛羽にも相談にのってもら
った
計画もした
いざ、告白する前
和樹は、野球部で忙しいから昼休みに告白
する事にした
―渡り廊下―
和樹が来た
「ねぇ、和樹
うち前に好きな人がいるって言ったじゃん?
誰だと思う?」
素直に好きって言うつもりだったのに…
緊張して言いたい事が言えなかった
「元カレ?」
真面目に答えてくれた
「違う」
和樹だよって言おうと思った時、和樹が
「おい、あそこめっちゃ人いるけど」
といって指さしたのは図書室
渡り廊下は図書室から見えるから誰かに
見られたんだ
会話は聞かれてないと思うけど…
