「おはよう」
「おはよ」
「今年は果物たっぷりのタルトを予約してるからね」
「ほんとに?
ありがとう!楽しみにしてる」
お母さんの言葉にテンション高めで返事をして洗面所に行く。
顔を洗い、黒くて長いストレートの髪を念入りに梳かす。
赤と黒のチェックの学校指定の胸元のリボンのゆがみも直す。
それから朝食をとり、お母さんに見送られ家を出る。
私、緒方咲良(おがた さくら)。
高校2年生。
そして今日は……。
「咲良、おはよ。
あとお誕生日おめでとう!」
私の誕生日である。
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