直樹くんの弓矢を見てから、気持ちが重い。
一瞬でたくさんの矢を打って、しかもコントロールも完璧。
それに加えて、人を操るのかな?
本当に隙がない。
『武士なのに弓矢も稽古つけてもらってたとはな。
全く知らなかった。
もちろん刀も使えるしやっかいなことこの上ない』
蒼もそう頭を抱えていた。
そして家でも実里ちゃんの家でした修行をするようになった。
今は新しい技を見につけるより、ある力を最大限発揮できるように尽力した方が良いから。
でも、無理しすぎじゃないかな?
直樹くんと対面してから、一週間以上経った。
筋トレや過剰な修行を続ける蒼には、疲れの色が見え始めてきた。