「何かあるんでしょ?
咲良が倒れた時らへんからおかしいなって思ってたの。
入江くんには咲良を任せられるし」
そう言うと真剣な顔つきになる。
そして蒼を真っ直ぐに見た。
「咲良を守ってあげてください。
よろしくお願いします」
何も説明していないはずなのに、確信持ったその言葉にさすが母親だと思う。
頭を下げるお母さんに胸の奥がぎゅっと苦しくなる。
「咲良のことはしっかり何に変えても守ります」
話がまとまり、私は荷物の準備をする。
どのくらい泊まるか分からないのに、許可をくれたお母さんには感謝しかない。
できるだけ早く決着をつけて、戻ってこれたらいいな。
学校帰りとかにも寄ったりする。