「じゃあいったん家に帰って荷物持って、あたしの家に集合。
場所は地図を送っといたからそれ見て来て」
ついに金曜日。
2泊3日で実里ちゃんの家にお世話になる。
友達の家に泊まるなんて久しぶりだなぁ。
って、そんな楽しいものじゃないんだから。
「荷物は家?」
「うん、2泊だし多くなっちゃったから」
「じゃあさっさと取りに行くか」
「え?蒼は荷物ないの?」
私の質問に、いつも持ち歩いているスクバをパンパンと叩いた。
その中に入ってるの?
「少ない」
「別にそんなにいらないだろ」
確かに私は心配になって、必要ないものも持って行っちゃう傾向はあるけど。
さすがに少なすぎてびっくりしたよ。