手を振りほどいて、実里ちゃんに告げる。


申し訳ないけど、私は蒼と一緒にいなきゃ。





「絶対ダメ。
あたしだけを信じて」



「え?」



「咲良はあたしのものなんだから」





私の顔を見ずにボソッと言うと、背を向けて歩き出した。


どうゆうこと?




もう頭が混乱してわけわかんない。




蒼と実里ちゃん。

どっちも自分だけを信じてなんて。




私にとっては2人とも大切な人なのに。




それに先生も何か知ってそうだし。





私はどうしたらいいんだろう……。