川上弓は隣を歩いている前田琴羽に声をかけた。 職員室の奥から二十代後半位の男の人がやってきた。 小山和弘。 英語を担当していて、爽やかな青年。という感じだ。 焦げ茶頭にピアス。 馬鹿そうなしゃべり方に、馬鹿そうな歩き方。 いかにもチャラそうな少年、三宅秋が入ってきた。 その後ろから、黒髪の眼鏡。 華奢そうな体つきに白い肌。 こちらは、いかにも頭の良さそうな少年、足立蒼太が入ってくる。