隣のアイツ


裏も表もないような笑顔。
思わず、胸がキューって苦しくなった。

「華⁇」

心配そうに背中を曲げて 私の顔を覗き込む夏生。

すっごく至近距離で目があったから、カァーって身体が熱くなって 目をそらした。

「ねぇ、何で 目逸らすの⁇」

「何でもない。」

私は夏生を無視して歩いた。