教室に入れば見慣れた顔がほとんど占めているかと思えば意外と見知らぬ顔もいくつかあった




地元の高校だから見慣れた顔ばかりだと思っていた私


「新しい人友達になれるかな~。なんか不安になってきたよ」


凛が教室のドアのところで立ち止まって言ってきた


「大丈夫だよ。凛は誰とでも仲良くできるでしょ?あっという間に出来るよ」


私は凛を励ます




「立花なら中学の時と同じですぐ出来るけどさ、問題は園山だろ~!!」


「そーそ、凛ちゃんはすぐ出来そうだけど問題は華恋ちゃんでしょ!」


私達の後ろから失礼なことを遠慮なく大きな声で言ってきたのは『小橋流司(コバシ リュウジ)』と『佐藤勇輝(サトウ ユウキ)』


二人とも私達と同じ中学で私達4人は幼なじみだ



「入学早々失礼なことばかり言わないでくれる?…まぁ言ってることは否定できないけど」


「まぁ本当のことだからしょーがない!諦めろ~!」


流司はそう言って私の肩を笑いながら軽く2回叩いて勇輝と一緒に教室に入っていった。


「なーんだ、流司君と勇輝君も一緒か!!中学の時みたいにワイワイ出来そう!」


凛はホッとしたような笑顔で私達も教室入ろ!と私の手をとって、私は教室の中に入っていった