「乾杯~!」
「かんぱーい」
「乾杯!」
グラスのぶつかる気持ち良い音が騒がしい居酒屋へと広がっていく。
【恋した悪魔2~サヨナラの口付け~】の声優問題が解決して仕事が落ち着いてきたある時の金曜日。
私は大学時代の同期2人と飲みに来ていた。
1人は同じ会社の販売部の明美、そしてもう1人は……。
「もうやってられないよな~!!」
ビールを片手に愚痴を零す男、新田友輝(にった ともき)だ。
彼は出版社に勤めており、多忙な毎日を送っているらしい。
あまり寝れていないのか彼の下瞼はクマが広がっていた。
それに少し痩せた気もする。
「友輝……ちゃんとご飯食べてる?」
「いや、忙しすぎて忘れる事が多いなー。
食べてもコンビニのおにぎりくらいか?」
「もう!駄目じゃん!
元々細いんだからこれ以上痩せてどうするの!?」
私は目の前にあったサラダをお皿によそい友輝に差し出す。
「野菜嫌いなんだよなー」
「友輝」
「わ……分かった食うよ」
友輝は渋々といった感じでお皿を受け取ると野菜を食べ始める。
何だかんだ言って聞いてくれるもんな、友輝の優しさに目を細めていれば隣から視線を感じた。
ふと横を向けば、明美がニヤニヤとしながら私と友輝を見ていた。
「何だよ」
それに気が付いた友輝は軽く明美を睨みつける。
「かんぱーい」
「乾杯!」
グラスのぶつかる気持ち良い音が騒がしい居酒屋へと広がっていく。
【恋した悪魔2~サヨナラの口付け~】の声優問題が解決して仕事が落ち着いてきたある時の金曜日。
私は大学時代の同期2人と飲みに来ていた。
1人は同じ会社の販売部の明美、そしてもう1人は……。
「もうやってられないよな~!!」
ビールを片手に愚痴を零す男、新田友輝(にった ともき)だ。
彼は出版社に勤めており、多忙な毎日を送っているらしい。
あまり寝れていないのか彼の下瞼はクマが広がっていた。
それに少し痩せた気もする。
「友輝……ちゃんとご飯食べてる?」
「いや、忙しすぎて忘れる事が多いなー。
食べてもコンビニのおにぎりくらいか?」
「もう!駄目じゃん!
元々細いんだからこれ以上痩せてどうするの!?」
私は目の前にあったサラダをお皿によそい友輝に差し出す。
「野菜嫌いなんだよなー」
「友輝」
「わ……分かった食うよ」
友輝は渋々といった感じでお皿を受け取ると野菜を食べ始める。
何だかんだ言って聞いてくれるもんな、友輝の優しさに目を細めていれば隣から視線を感じた。
ふと横を向けば、明美がニヤニヤとしながら私と友輝を見ていた。
「何だよ」
それに気が付いた友輝は軽く明美を睨みつける。

