大人の恋は波乱だらけ！？

「あの……」

「あ？鍵ならリビングの机にあるから、カードタイプのやつ。鍵締めてポストに入れとけ」

「あ、はい、分かりまし……」


言いかけた言葉を止め私は新條さんへと駆け寄った。


「ちょっと待ってください！
何でそんなに冷静なんですか！？って言うか何があったのか説明して下さ……」


私が声を荒げれば急にムクリと体を起こす新條さん。
そして私を睨みつけると、強い力で私の腕を引っ張った。


「きゃっ……」


小さな悲鳴と共に私の体はさっきまで眠っていたベッドへと沈められていた。
驚く暇もなく目の前に迫る新條さんの顔。
彼は覆いかぶさる様に私の体を押さえつけていた。


「あ……あの……」

「何があったか知りたいなら……再現してやるよ」


そう言うと彼の手が私の頬へと触れる。
ゆっくりと撫で回す様に動く手はだんだんと上にいき耳へと触れた。


「あっ……」


くすぐったさに声を漏らせば、新條さんの顔がニヤリとする。


「本当は覚えてるんじゃねぇか？
昨日と全く同じ反応だぜ……？」


妖艶に笑う新條さんに胸がトクンと高鳴る。