「じゃあ乾杯」
「乾杯」
2度目の乾杯をしながら私たちはお酒と会話を楽しんでいた。
ここは、この前会社の飲み会の二次会で来たバーだ。
お洒落だけど凄く落ち着く雰囲気があるお店は私好みだった。
今日はカウンターで2人仲良く並んで座っている。
「桜木」
「はい?」
名前が呼ばれ、隣を向けば意外と近くに高梨部長の顔があった。
ドクンと鼓動が高鳴り、頬に熱が帯びていく。
「ジッとしてろ、髪の毛が乱れている」
私の髪を手櫛で整えてくれる。
その手つきは凄く優しくて気持ちが良かった。
時々、顔に触れる手にドキドキが治まらなかった。
「……言っただろう?」
「え?」
髪を直し終えたのか高梨部長の手が私から離れていく。
それが凄く寂しくて顔に出てしまいそうになる。
「……もっと警戒しろよ」
「高梨部長?」
「簡単に男に触らせるな」
「触らせるって……高梨部長は髪を直してくれただけじゃないですか」
高梨部長の言葉の意図が分からずに首を傾げれば急に手首を掴まれる。
「乾杯」
2度目の乾杯をしながら私たちはお酒と会話を楽しんでいた。
ここは、この前会社の飲み会の二次会で来たバーだ。
お洒落だけど凄く落ち着く雰囲気があるお店は私好みだった。
今日はカウンターで2人仲良く並んで座っている。
「桜木」
「はい?」
名前が呼ばれ、隣を向けば意外と近くに高梨部長の顔があった。
ドクンと鼓動が高鳴り、頬に熱が帯びていく。
「ジッとしてろ、髪の毛が乱れている」
私の髪を手櫛で整えてくれる。
その手つきは凄く優しくて気持ちが良かった。
時々、顔に触れる手にドキドキが治まらなかった。
「……言っただろう?」
「え?」
髪を直し終えたのか高梨部長の手が私から離れていく。
それが凄く寂しくて顔に出てしまいそうになる。
「……もっと警戒しろよ」
「高梨部長?」
「簡単に男に触らせるな」
「触らせるって……高梨部長は髪を直してくれただけじゃないですか」
高梨部長の言葉の意図が分からずに首を傾げれば急に手首を掴まれる。

