「あ……あの」
「ん?どうした?」
「も……もう一軒行きませんか……?
今度はご馳走させてください」
私の言葉に驚いたのか目を見開いたまま固まる高梨部長。
ご迷惑だっただろうか、そう心配していれば高梨部長の顔がフワリと優しく緩んだ。
「気を遣わなくていいって、俺は年上なんだし。
お前は黙って奢られててくれればいいの」
「で……でも……」
「それとも……もっと俺と一緒にいたいとか?」
高梨部長はニヤリと怪しげな笑みを浮かべ私を見据えた。
そんな表情でさえ格好良く見える。
それに……。
「一緒にいたいです」
高梨部長の言葉を否定する理由なんて私にはなかった。
もっと彼を知りたい。
傍にいて高梨部長の笑顔を見たい。
そういった想いが胸に膨らんでいた。
「っ……ばーか。
期待させるような事……言うんじゃねぇよ」
「え……?」
「……何でもないさ」
そう言い放つと高梨部長は私に背を向けて歩き出してしまう。
帰るのかな、そう思って落ち込んでいれば……。
高梨部長は立ち止まるとゆっくりと振り返った。
「桜木、早く来い!
……行くんだろう……もう一軒」
そう言ってニカッと笑みを浮かべると真っ直ぐに私へと手を伸ばした。
『おいで』そう言いながら高梨部長は再び顔を緩める。
「……はい!」
私は思いっきり笑顔を浮かべるとすぐさま走り出した。
彼の優しさを胸に抱きながら……。
「ん?どうした?」
「も……もう一軒行きませんか……?
今度はご馳走させてください」
私の言葉に驚いたのか目を見開いたまま固まる高梨部長。
ご迷惑だっただろうか、そう心配していれば高梨部長の顔がフワリと優しく緩んだ。
「気を遣わなくていいって、俺は年上なんだし。
お前は黙って奢られててくれればいいの」
「で……でも……」
「それとも……もっと俺と一緒にいたいとか?」
高梨部長はニヤリと怪しげな笑みを浮かべ私を見据えた。
そんな表情でさえ格好良く見える。
それに……。
「一緒にいたいです」
高梨部長の言葉を否定する理由なんて私にはなかった。
もっと彼を知りたい。
傍にいて高梨部長の笑顔を見たい。
そういった想いが胸に膨らんでいた。
「っ……ばーか。
期待させるような事……言うんじゃねぇよ」
「え……?」
「……何でもないさ」
そう言い放つと高梨部長は私に背を向けて歩き出してしまう。
帰るのかな、そう思って落ち込んでいれば……。
高梨部長は立ち止まるとゆっくりと振り返った。
「桜木、早く来い!
……行くんだろう……もう一軒」
そう言ってニカッと笑みを浮かべると真っ直ぐに私へと手を伸ばした。
『おいで』そう言いながら高梨部長は再び顔を緩める。
「……はい!」
私は思いっきり笑顔を浮かべるとすぐさま走り出した。
彼の優しさを胸に抱きながら……。

