「……」
「……」
再び2人きりになった空間。
私と昴さんはどちらからともなくベンチへと座る。
肩と肩がぶつかりそうな距離。
さっきよりも心なしか近くなった気がした。
「……おい」
「……はい」
昴さんの方を向けば彼も私を見ていた。
交じり合う視線が胸を高鳴らせる。
「悪かった」
「え……」
謝罪の言葉に目を開かずにはいられない。
だって、あの昴さんが謝ったのだから。
「俺は……自信がなかったのかもな」
「自信?」
「ああ、散々好き勝手に生きてきた俺が誰かを幸せにするなんて都合が良過ぎたんだ。
だから……お前を手放そうと思った。
俺の事なんて綺麗さっぱり忘れて、高梨と一緒になった方が幸せになれると思った」
「昴さん、私は……」
「だが……」
遮る様に口を開く昴さん。
その顔はとても苦しそうに歪んでいた。
「……」
再び2人きりになった空間。
私と昴さんはどちらからともなくベンチへと座る。
肩と肩がぶつかりそうな距離。
さっきよりも心なしか近くなった気がした。
「……おい」
「……はい」
昴さんの方を向けば彼も私を見ていた。
交じり合う視線が胸を高鳴らせる。
「悪かった」
「え……」
謝罪の言葉に目を開かずにはいられない。
だって、あの昴さんが謝ったのだから。
「俺は……自信がなかったのかもな」
「自信?」
「ああ、散々好き勝手に生きてきた俺が誰かを幸せにするなんて都合が良過ぎたんだ。
だから……お前を手放そうと思った。
俺の事なんて綺麗さっぱり忘れて、高梨と一緒になった方が幸せになれると思った」
「昴さん、私は……」
「だが……」
遮る様に口を開く昴さん。
その顔はとても苦しそうに歪んでいた。