大人の恋は波乱だらけ！？

「テメェ……よくも……」

「別に俺は彼女が結婚するなんて言っていませんよ」

「は！？『明日は結婚式です、来ないと後悔しますよ』って言ったのはテメェだろうが！
ご丁寧に式場まで教えやがって……！」


昴さんはよっぽど腹が立っているのか勢いよく立ち上がり仁さんに近付く。
そしてその胸ぐらを高く掴んだ。


「ちょっ！！何してるんですか！！」


私は慌ててその手を離そうと昴さんの手を掴んだ。


「葉月、大丈夫だから」

「仁さん……」

「は……？何気安く呼んでんだよ！！」


更に掴む力を強める昴さん。
だけど仁さんは怯むことなく昴さんを見据えた。


「嫉妬しているんですか……？彼女を傷付けたくせにいっちょ前に嫉妬なんかするなよ！」

「っ……！！」


仁さんの怒鳴り声に大きく目を開ける昴さん。
私も驚きを隠せなかった。