大人の恋は波乱だらけ！？

「かんぱーい！！」

「乾杯！！」

「乾杯」


その週の金曜日。

私は友輝と明美と一緒に飲みに来ていた。
【大人の恋愛ゲーム】の成功を祝してお祝いをしてくれるとの事だった。
でも、いつもの居酒屋ではなくて私の行きつけのバーだ。


「いやー……それにしても凄い売れ行きだな……。
どこもかしこも品切れ状態って……」

「本当に凄い事だよ！流石アタシの親友！！」


隣に座っていた明美にバシバシと背中を叩かれる。
もう既にホロ酔い状態の明美に苦笑いを返す。


「ありがとう」

「おい明美、葉月に絡むな。こっち来い」


真向いに座っていた友輝は自分の横に明美を連れていくとタメ息交じりに私を見る。


「悪いな葉月」

「いや、もう慣れっこだからね……。
それよりも明美の彼氏が板について来たんじゃないのー？」


クスクスと笑えば友輝はポッと顔を紅くする。
だけど、すぐに嫌そうに顔を歪める。