大人の恋は波乱だらけ!?

「戻って来たわよ……」

「ありえない!普通の顔して!」


オフィスに戻ればヒソヒソと社員たちが話しているのが分かる。
それは勿論、高梨部長の事なわけで……。
そんな空気が嫌で思わず口を開く。


「あの……」

「桜木、いいから」


私の腕を掴み首を横に振る彼。

その顔は笑顔を浮かべていたけれど、凄く苦しそうに見えるんだ。

何も言えなくなった私はぎゅっと手を握りしめて俯いた。

悔しいよ。
高梨部長は何も悪くないのに……。

何で好き勝手に言われなければいけないの……?


「ほら、仕事に戻れ」

「……はい」


高梨部長に促され足を動かす。

彼もまた、自分のデスクへと向かって行った。

その際にも社員たちの陰口は止まる事は無かった。


「……」


手のひらを返したような社員たちの態度。
それが哀しくて……許せなかった。