大人の恋は波乱だらけ!?

「桜木……ありがとう……」

「高梨部長……?」


お礼を言われる覚えはないのだが……。

首を傾げていれば高梨部長はクスッと笑った。


「可愛い奴」

「な、何言って……」

「本当の事だろう?」


楽しそうに笑いながら私の頬を撫でる高梨部長。

彼らしい優しい笑顔が私の胸をホッとさせる。

さっきまでの辛そうな高梨部長はもう何処にもいなかった。

安心していれば、彼の顔は急に真剣なものへと変わった。


「あの……」

「俺……頑張るから。
自分に誇りが持てるように……。
それと……父さんの背中を見続けてきた事は間違いじゃないって思える様に……俺が父さんを変えてみせる」

「……はい!」


頷けば、豪快に私の頭を撫でてくれる。
その温もりが嬉しくて笑顔を浮かべると彼も嬉しそうに笑うんだ。

でもなぜだろう……。


「桜木……」


貴方の笑顔がどこか寂しそうに見えるんだ……。