大人の恋は波乱だらけ!?

「さっさと私の跡を継ぐ決意をしろ。
……いずれはそうなるのだからな」


社長の言葉に私も明美も固まってしまう。
だって社長の跡って……。


「俺は……」

「お前がどう言おうが関係ない。
お前は私の息子なんだ。
散々好きにさせてきたんだ、そろそろ親孝行をしろ」


もう何も考えれなかった。
息をするのも忘れてしまうくらいだ。


「と、とりあえず行こう。
見つかると厄介だし……」

「あ……ああ」


明美と一緒にその場を去るけど、私たちの間に言葉はなかった。

気まずい空気。
エレベーターの中で明美は居心地悪そうに壁にもたれていた。


「あのさ……」

「何よ」

「私……明美の事を本当に大切だって思ってる。
今回の事も、やり方が間違ってたかもしれない。
だけど……明美を傷付けたくてやった事じゃないって事は知ってて欲しいの」

「……」


明美は黙ったままだった。
だけど、少し雰囲気が柔らかくなった気がしたんだ。