大人の恋は波乱だらけ!?

「新田は知っていたが、今井とも知り合いだっとはな」

「私だって驚いているんです」


明美の彼氏が昴さんだなんて知らなかった。

でも、思い返せば、少し心当たりがあった。

明美が彼氏とデートをすると言った時、私と昴さんは一緒にいて。
明美はすっぽかされたと言っていた。

こういう事が何回かあったし……。

最近、お金がないと騒いでいるのも、昴さんに貢いでいるからだと思えば納得がいく。

幸せそうに彼氏の話をする明美。
昴さんの本性を知ったら……そう思うと胸がいたくなる。

明美の傷つく所なんて見たくない。


「……別れて下さいっ……」

「は?」

「明美と……別れてください……」


私が口を出す事ではない。
それは分かっているけど、でも……。

このまま放って置けない。


「……お前だって知っているだろーが。
別に誰とも付き合ってない。
俺は女には本気にならねぇ、生活の為にやってるんだ」

「知ってます……だから……。
もう明美とは関わらないでっ……」


ぎゅっと腕を掴み、彼を見上げた。

すると不敵な笑みが返される。