大人の恋は波乱だらけ!?

「俺とあんな事をしといてよく普通でいられるな」


“あんな事”

それがキスを指しているって事はすぐに分かった。

熱くなる頬を感じながらも、昴さんを睨みつける。


「あれは昴さんが勝手に……!!」

「勝手に……」


フッと鼻で笑うと昴さんは私の後頭部を引き寄せた。


「っ……」


そのまま重なる唇。
伝わってくる温もりが、柔らかさが。
私の鼓動を速めていく。


「こんなにエロイ顔をしといて、勝手にとは酷いな。
あの男に言ってもいいんだぞ?葉月と俺がこんな事をする関係だって」

「やっ……」


耳元で囁かれて、思わず肩が揺れた。
そんな私を満足そうに見ると首筋に唇を当てる。


「これも、アイツのじゃなくて俺の証だ。
……お前は俺のモノだ」

「昴……さん……?」


いつもと違う彼の顔。
凄く寂しそうで、さっきまで感じていた驚きなんてなくなっていた。