昴さんに連れて来られたのは居酒屋の外だった。
店のすぐ隣の路地裏。
あまり光が届かない薄暗い空間で私は彼に押し付けられていた。
「昴さ……」
「……ふざけるな」
話し掛けようとすれば思い切り睨まれる。
さっきの爽やかな仮面を被った昴さんなんてもう何処にもいなかった。
「えっと……私に何かしましたか……?」
首を傾げれば昴さんは益々、顔を歪めた。
「何かしましたか……か」
フッと鼻で笑うと彼の顔は怒りから哀しみの顔に変わっていた。
驚く暇もなく私の体は壁へと押し飛ばされる。
「痛ッ……」
背中に一瞬の痛みが走った。
反射的に瞑っていた目を開ければ、すぐ目の前には彼の顔があったんだ。
キスが出来そうなくらいの距離。
恥ずかしいというよりも戸惑いの方が大きかった。
店のすぐ隣の路地裏。
あまり光が届かない薄暗い空間で私は彼に押し付けられていた。
「昴さ……」
「……ふざけるな」
話し掛けようとすれば思い切り睨まれる。
さっきの爽やかな仮面を被った昴さんなんてもう何処にもいなかった。
「えっと……私に何かしましたか……?」
首を傾げれば昴さんは益々、顔を歪めた。
「何かしましたか……か」
フッと鼻で笑うと彼の顔は怒りから哀しみの顔に変わっていた。
驚く暇もなく私の体は壁へと押し飛ばされる。
「痛ッ……」
背中に一瞬の痛みが走った。
反射的に瞑っていた目を開ければ、すぐ目の前には彼の顔があったんだ。
キスが出来そうなくらいの距離。
恥ずかしいというよりも戸惑いの方が大きかった。

