「……新田君……ありがとう。
俺は絶対に桜木を幸せにして見せる。傷つけたりしない。
……約束するよ」
高梨部長はニコッと笑いながら手を差し出した。
「……はい、よろしくお願いします」
友輝も頷いて、しっかりと彼の手に自分の手を重ねた。
そんな2人の握手を見ながら、私は小さく笑みを浮かべた。
ありがとう、友輝。
ありがとう、高梨部長。
胸の中がジワリと温かくなった時。
ドンッと激しい音とともにテーブルが揺れた。
「スバル……さん……?」
明美は驚いた様に昴さんを見ていた。
どうやら、彼がグラスを思い切りテーブルに叩きつけたらしい。
私は慣れているが、恐らく明美は初めて見るのだろう。
彼のほんの少しの本性を。
「……全部が好きなんて……綺麗ごとですね」
張り付けられた笑みと、少し低い声がこの場を静めた。
「綺麗ごと?それは聞き捨てならないですね」
「本当の事を言ったまでですけどね」
高梨部長と昴さん。
2人は互いに笑みを浮かべているのに、睨み合っている様に見えるんだ。
俺は絶対に桜木を幸せにして見せる。傷つけたりしない。
……約束するよ」
高梨部長はニコッと笑いながら手を差し出した。
「……はい、よろしくお願いします」
友輝も頷いて、しっかりと彼の手に自分の手を重ねた。
そんな2人の握手を見ながら、私は小さく笑みを浮かべた。
ありがとう、友輝。
ありがとう、高梨部長。
胸の中がジワリと温かくなった時。
ドンッと激しい音とともにテーブルが揺れた。
「スバル……さん……?」
明美は驚いた様に昴さんを見ていた。
どうやら、彼がグラスを思い切りテーブルに叩きつけたらしい。
私は慣れているが、恐らく明美は初めて見るのだろう。
彼のほんの少しの本性を。
「……全部が好きなんて……綺麗ごとですね」
張り付けられた笑みと、少し低い声がこの場を静めた。
「綺麗ごと?それは聞き捨てならないですね」
「本当の事を言ったまでですけどね」
高梨部長と昴さん。
2人は互いに笑みを浮かべているのに、睨み合っている様に見えるんだ。

