「だって桜木の全部が好きだから」
高梨部長の楽しげな声が広がった。
その瞬間、友輝は顔を紅く染めてしまった。
聞いた本人がそれで大丈夫なのか。
そう思ったが私も人の事は言えないんだ。
だって……。
可笑しいくらいに顔が熱いのだから。
「高梨部長ってドストレートですね!
女から人気があるのも頷けます!!」
「今井さん、俺は別に想ってる事を言っただけだよ。
それに……俺が惚れて欲しいのは桜木だけだしね」
悪戯っぽくウインクをする高梨部長に、明美は失神寸前だった。
酔いもあるせいか真っ赤な顔をしながらバシバシと友輝を叩いている。
「もうゴチソウサマです!!」
「落着け、明美。でも……良かったです……」
友輝は明美の手をどかしながらフッと頬を緩めた。
優しいその笑顔はいつもと同じ。
でも、少しだけ哀しそうに見えたんだ。
「友輝……?」
彼を見つめれば、ゆっくりと目が細められた。
「葉月の彼氏が高梨さんで良かった。
貴方なら……安心して任せられますから……」
友輝の寂しそうな笑顔を見ると少し胸が痛くなる。
彼は私の事を本当に心配してくれていたのだと分かるから。
高梨部長の楽しげな声が広がった。
その瞬間、友輝は顔を紅く染めてしまった。
聞いた本人がそれで大丈夫なのか。
そう思ったが私も人の事は言えないんだ。
だって……。
可笑しいくらいに顔が熱いのだから。
「高梨部長ってドストレートですね!
女から人気があるのも頷けます!!」
「今井さん、俺は別に想ってる事を言っただけだよ。
それに……俺が惚れて欲しいのは桜木だけだしね」
悪戯っぽくウインクをする高梨部長に、明美は失神寸前だった。
酔いもあるせいか真っ赤な顔をしながらバシバシと友輝を叩いている。
「もうゴチソウサマです!!」
「落着け、明美。でも……良かったです……」
友輝は明美の手をどかしながらフッと頬を緩めた。
優しいその笑顔はいつもと同じ。
でも、少しだけ哀しそうに見えたんだ。
「友輝……?」
彼を見つめれば、ゆっくりと目が細められた。
「葉月の彼氏が高梨さんで良かった。
貴方なら……安心して任せられますから……」
友輝の寂しそうな笑顔を見ると少し胸が痛くなる。
彼は私の事を本当に心配してくれていたのだと分かるから。

