大人の恋は波乱だらけ!?

何とか落ち着き、5人でワイワイと飲んでいた時。


「高梨さんって……葉月のどこが好きなんですか……?」


何の前触れもなく友輝は高梨部長を睨む様に見ていた。

その言葉に私も高梨部長も同じ様に咳き込んでしまう。


「ちょっ……いきなり何を……」


ゴホゴホと咳き込みながら友輝を見る。
生理的な涙が浮かび上がり、苦しさに耐えていれば彼は大袈裟なくらいに私から目を逸らした。


「高梨さんは完璧ってくらいイイ人だ。それは俺も分かった!
だから不思議なんだよ!葉月みたいなお子ちゃまを相手にするって事が!」

「あ、アンタね……失礼よ!」

「ほら、すぐにムキになるだろう?」


友輝に指摘をされて、これでもかというくらいに頬が熱くなる。

明美に至っては慣れているからゲラゲラと笑っていて。
高梨部長は微笑ましそうに見ていた。

でも、昴さんだけは違った。
顰め面でお酒を飲み続けている。


「2人とも落ち着いて。
新田君、俺は桜木の事が好きだ。
でも、どこが、と言われても困るな」

「どういう意味っすか?」


首を傾げる友輝に、高梨部長はクスリと笑みを浮かべた。