人混みに揉みくちゃにされたせいで髪がボサボサになっているに違いない。
でも、そんな事はどうでも良かった。
人混みの中キョロキョロと辺りを見渡す。
人が多すぎて見つからない……!
焦りながらも必死で探していれば次第に人が少なっていく。
「あっ……いたっ……」
さっきとうって変わって閑散したホーム。
設置されている椅子に項垂れるように座り込む男の人。
顔は見えないけど、多分あの人に違いない。
だっていつもこんな時間に座っている人なんかいないし。
それに……。
この世の終わりみたいな空気を醸し出しているんだもん。
「あの……」
「……」
よほどショックなのか声を掛けても反応すらない。
戸惑いながらも私は持っていた封筒を差し出す。
「これ……!!」
茶色い封筒を差し出した瞬間、男の人は勢いよく顔を上げる。
一瞬で元気になった……。
驚きながらも嬉しさの方が大きくなる。
「貴方が拾ってくれたんですか?」
「は……はい……」
優しい声にキラキラと輝いた瞳。
それを目の当たりにした私は少し気後れしてしまう。
こんなに格好良い人にこんなボサボサの髪の毛で喋りかけるなんて相当の勇者だろう。
まぁ私はあまり気にしないが。
でも、そんな事はどうでも良かった。
人混みの中キョロキョロと辺りを見渡す。
人が多すぎて見つからない……!
焦りながらも必死で探していれば次第に人が少なっていく。
「あっ……いたっ……」
さっきとうって変わって閑散したホーム。
設置されている椅子に項垂れるように座り込む男の人。
顔は見えないけど、多分あの人に違いない。
だっていつもこんな時間に座っている人なんかいないし。
それに……。
この世の終わりみたいな空気を醸し出しているんだもん。
「あの……」
「……」
よほどショックなのか声を掛けても反応すらない。
戸惑いながらも私は持っていた封筒を差し出す。
「これ……!!」
茶色い封筒を差し出した瞬間、男の人は勢いよく顔を上げる。
一瞬で元気になった……。
驚きながらも嬉しさの方が大きくなる。
「貴方が拾ってくれたんですか?」
「は……はい……」
優しい声にキラキラと輝いた瞳。
それを目の当たりにした私は少し気後れしてしまう。
こんなに格好良い人にこんなボサボサの髪の毛で喋りかけるなんて相当の勇者だろう。
まぁ私はあまり気にしないが。

