「言葉の1つ1つに魂が宿ったかの様に。
読んでいるだけで心が弾んで次々にページを捲ってしまう」
「……」
「過激な表現なはずなのに、手で触れるだけで壊れてしまいそうなほど繊細で……。
それなのに妖艶で、読む人の心を熱くさせる」
まるで、昴さんの小説への想いみたいだ。
「さっき昴さん言ってましたよね?
『才能があってもチャンスがなくて消えていった奴はそこら中にいる』って。
それって昴さん自身の事なんじゃないですか?」
「は……?俺に才能がある訳ねぇだろーが」
「私はそうは思いません。
貴方には確かに才能がある、でもチャンスに恵まれなかった」
昴さんは『はっ』と力なく笑った。
きっと、私の言葉を受け入れていないのだろう。
「昴さんは今まで小説を出版社に持ち込んで、編集者の方にこう言われ続けてきたんじゃないですか?
『貴方の小説は過激すぎる、官能小説にも限度がある』と」
「っ!?」
昴さんは悲鳴に近い声を漏らした。
奥歯を噛みしめながら悔しそうに顔を歪める昴さん。
どうやら図星だったみたいだ。
私は確信をし、再び口を開いた。
「貴方は才能があるが故に理解して貰えなかった。
過激な表現の裏に、こんなにも繊細で、情熱的で、人の心を動かすモノに編集者の人は気が付けなかった。
こればかりは運でしかない、編集者の人によって小説家の運命は決まるといっても過言じゃない。
貴方はチャンスに恵まれなかっただけ、私はそう思います。
だって、あんなにも凄い小説、私読んだことないですもん」
彼の小説を思い出すだけで胸が熱くなる。
たった1度、それも少し読んだだけで虜になってしまうほど、彼の世界は凄く魅力的だ。
読んでいるだけで心が弾んで次々にページを捲ってしまう」
「……」
「過激な表現なはずなのに、手で触れるだけで壊れてしまいそうなほど繊細で……。
それなのに妖艶で、読む人の心を熱くさせる」
まるで、昴さんの小説への想いみたいだ。
「さっき昴さん言ってましたよね?
『才能があってもチャンスがなくて消えていった奴はそこら中にいる』って。
それって昴さん自身の事なんじゃないですか?」
「は……?俺に才能がある訳ねぇだろーが」
「私はそうは思いません。
貴方には確かに才能がある、でもチャンスに恵まれなかった」
昴さんは『はっ』と力なく笑った。
きっと、私の言葉を受け入れていないのだろう。
「昴さんは今まで小説を出版社に持ち込んで、編集者の方にこう言われ続けてきたんじゃないですか?
『貴方の小説は過激すぎる、官能小説にも限度がある』と」
「っ!?」
昴さんは悲鳴に近い声を漏らした。
奥歯を噛みしめながら悔しそうに顔を歪める昴さん。
どうやら図星だったみたいだ。
私は確信をし、再び口を開いた。
「貴方は才能があるが故に理解して貰えなかった。
過激な表現の裏に、こんなにも繊細で、情熱的で、人の心を動かすモノに編集者の人は気が付けなかった。
こればかりは運でしかない、編集者の人によって小説家の運命は決まるといっても過言じゃない。
貴方はチャンスに恵まれなかっただけ、私はそう思います。
だって、あんなにも凄い小説、私読んだことないですもん」
彼の小説を思い出すだけで胸が熱くなる。
たった1度、それも少し読んだだけで虜になってしまうほど、彼の世界は凄く魅力的だ。

